フォロワー売買の世界
まずはこちらを見て欲しい。
これは、とあるオークションサイトの画面をキャプチャーしたものだ。
ここで売られている商品は、、Twitterの「フォロワー」だ。
Twitterのフォロワーが売っている??どういう事だろうか。
知っている方もいるだろうが、これは立派な「商品」である。
私も初めてこの存在を知った時に、試しにフォロワーを1000人買ってみた。
1000人で1,080円。1人のフォロワーが約1円だ。
フォロワーを必死に増やしている人からすれば、超格安なのではないだろうか。
「恐らくタチの悪いイタズラものだろう」
そう思っていた私は、1,080円は捨てるつもりで購入の「実験」をしてみた。
私が予想していたことは、下記のような事だった。
▶︎代金だけが搾取され、フォロワーは増えない。
▶︎よくわからないサイトから、別の請求が飛んでくる。
▶︎何も起こらない。
このような事を考えながら、購入ボタンを押した。
私はこのオークションサイトで売買をよく行っていたので、商品を入札してからの流れはよく知っていた。
購入すると、すぐにお礼のメッセージが飛んできた。
「落札、ありがとうございます。代金のお支払い、確かに確認致しました。
これからあなた様のtwitterアカウントへフォロワーを1000人追加します。
システムの関係上、3〜4日かかります。しばらくお待ち下さい。
twitter IDだけメッセージでお送り頂けますでしょうか。
パスワードは不要です。
フォロワー追加が完了しましたら、改めてご連絡いたします。」
こんな感じの内容だった。
通常のオークションで商品を落札した時に送られてくるメールと変わらない、至って普通のメッセージだった。
私はヘタするとメッセージさえ来ないかもと思っていたので、予想していた「何も起こらない」というのはハズレた。
twitter IDをメッセージで知らせると、すぐに返事が来た。
「twitter IDを確認いたしました。ありがとうございます。
では、今しばらくお待ち下さい」
結果から言うと、数日後、フォロワーは1000人追加された。
一時的なものではなく、その増えたフォロワーは今でも減少することなく、残っている。
別の請求やよくわからないメールが来ることもなかった。
だが、どうしても何か違和感があったので、その後、この商品について調べてみた。
すると追加されたフォロワーはほとんど「捨てアカウント」だという事が分かった。
通称「捨て垢」(ステアカ)
twitterのID(アカウント)は1人で何個でも取れるので、業者が「フォロワー登録用」にまとめて作ったアカウントだということだ。
アカウント自体は存在するものだし、ニセモノではないのだが、実際は稼働していない放置アカウントということになる。
なので、自分のツイートに対しても反応してくることはないし、リプライが来ることもない。
当然、その増えた1000人のフォロワーはアカウントのみなので、誰もあなたのツイートなんて見ていないのだ。
集客という意味では、全くの無意味だ。お金の無駄だろう。
ただし、フォロワー数を多く見せる為に、水増しするには有効かもしれない。
もちろん他のSNSでも同様のものが売られている。
Facebookのいいね、Youtubeの登録者数、インスタのフォロワーなどだ。
基本的にどれを買ってもダマされるということはなく、きちんと数は増えるのだが、ただの水増しに終わるだけだ。
本当の意味でのフォロワーとは言えないだろう。
だが、これも立派なビジネスだ。
我々のように、ビジネスでの「本当の顧客」を集客するという意味では無意味だが、世の中には自分のフォロワーをただ多く見せたいという人もいる。
Facebookページの人気度を高く見せるために、いいね!を大量購入するという人もいるだろう。
YouTubeの登録者数を購入して増やすことで、人気チャンネルだと思われて、実際の再生回数が伸びるかもしれない。
ニーズはあるのだ。
ネットの世界はまだまだ奥が深い。
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