ホームページに未来はあるのか?

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今や企業だけでなく、個人でも当たり前になった「ホームページ(以下HPと略)」

ネット社会の看板とも言えるHPだが、最近の存在意義は極めて希薄になっている気がする。

 

ひと昔前、HPは簡単に作れるものではなかった。

企業がHPを作って運営するには莫大な費用が必要となり、大企業の持ち物というイメージが強かった。

中小企業には高嶺の花で、ましてや個人がHPを持つなんてことは想定外だった。

もちろん、その頃から「簡単にあなたもHPが作れます!」みたいなソフトウェアも売られていたが、素人がそれらに手を出して作ったHPは見るに堪えなかった。

 

そんな「ネット黎明期」を過ぎ、どんどんHPは安い費用で作成や運営ができるようになり、中小企業や個人事業主までもがHPを持つのが当たり前になっていった。

HPがない企業や事業主は、相手にされないどころか怪しいとさえ思われる程だ。

だが、最近ではHPに必要性を感じない企業や事業主が増えている傾向も見られるようだ。

原因は「SNS」の登場だ。

ネット文化の初期はメールとHPが主流だった。あとは「電子掲示板(BBS)」だ。

 

「BBSにハンドル〇〇でカキコした。シグネチャも付けて。以前のスレがクソで荒れたので気をつけないと」

 

こんな言葉が懐かしく感じるあなたは、BBS時代を生きて来た証拠と言える。

だが時は経ち、今はどこを向いてもSNSだ。

Facebook、twitter、Youtube、LINE、instagram、、、。

BBSはすでに過去のものとなった。

この中でも特に「Facebook(以下FB)」の登場が、HPを脅かす存在になっているのは誰もが納得する所だろう。

 

FBは実名登録のSNSだ。写真は任意のものを使うこともできるが、自分の顔を載せている人が圧倒的に多い。

そこに自己の経歴やアピールしたい事、趣味や嗜好、事業主であれば業務・サービス内容なども細かく書く事ができる。

日々の営業や報告などは投稿機能を使って行い、友達申請は現代の名刺交換のようなものだ。

そして費用はタダとくれば、これ以上のサービスがあるだろうか。

個人事業主やフリーランスであれば、わざわざHPを作らなくてもFBで十分なのは言うまでもないだろう。

 

そしてこの波は、企業にも及んでいる。

もちろんHPは現在ほとんどの企業が作って運営しているのだが、同等にFBの運営にも力を入れている企業が多い。

FBは企業やビジネス向けに「FBページ」というものが作成できる。

そのページを使って企業アピールや宣伝などを行うこともできる。

簡単なHPを作るぐらいなら、FBページでも十分と言えるだろう。

 

今はまだまだFBページが緻密に作られたHPの代わりになるとは思わないが、そんな日が来るのは遠くない気もする。

このままFBが勢力を伸ばしていくと、全てのHPサービスやプロバイダなどは消えてなくなるかもしれない。

ザッカーバーグ、恐るべし。

 

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